大手アパレルメーカーレナウンの子会社で、日南市のダーバン宮崎ソーイングが倒産しました。
全従業員を解雇とのことで、今後ダーバンのスーツは買えなくなるのでしょうか?
レナウンの子会社ダーバン宮崎ソーイングが倒産とは?
経営破綻したアパレル大手、レナウンの子会社で、紳士服「ダーバン」のスーツを製造してきたダーバン宮崎ソーイング(宮崎県日南市)が全従業員約150人を7月5日付で解雇することが10日、同市への取材で分かった。同市は従業員の再就職先探しを支援する。
ビジネススーツの需要減少や価格競争激化などを背景に経営環境が厳しい中で、ダーバン宮崎ソーイングは再建を断念して全従業員を解雇し、事業を整理する公算が大きくなった。
引用:日刊スポーツ
150人もの従業員を全員解雇とは・・・。会社を立て直すという道はなかったのでしょうか。
約48年にわたりジャパンメイドのスーツブランドとしてトップを走り続けるD’URBAN(ダーバン)。そのスーツ作りのほとんどの工程を担っているのが、宮崎県日南市にあるダーバン宮崎ソーイングだ。
引用:presidentSTYLE
軽い着心地と、計算されたシルエットが安定の人気を誇るダーバンですが、ほとんどをこのダーバン宮崎ソーイングで生産されています。
大量生産には、最先端の設備と高度な管理システムを備えていなければならない。しかし、そこからさらに製品の完成度を高めていくのに必要なのは、やはり人の手作業と感性ということになる。宮崎ソーイングでは、あらゆる工程に技術を継承しているプロフェッショナルがいることが、ダーバンの安定した品質を生み出しているのだ。
引用:presidentSTYLE
スーツ業界でもファストファッションのように安く気軽に買える値段のものが増えている中、ジャパンメイドでの生産をこだわり、高品質を安定的に保つ為には熟練された職人が必要なのです。
しかし全従業員を解雇となると、この貴重な職人の手をも捨ててしまうことになります。
解雇された従業員たちは、日南市の支援により再就職先を探すことになっています。
つまり素晴らしい技術をもった職人たちも路頭に迷うことに。
よくあるのが、技術をもった職人は他社に引き抜かれたり、倒産後も同業界での活躍を案内されたりします。
ダーバンの縫製技術を持った職人たちは、ダーバンのスーツどころか、同じように高品質のスーツを作ることが出来なくなってしまうのではないでしょうか。
レナウンの影響でダーバン倒産今後どうなる?
ダーバンのスーツを縫製してきた職人が解雇となると、もうダーバンのスーツは作ることができません。
2018年にはKITTEに直営店をオープンさせています。
しかし販売するスーツが作られないのであれば、全国にある店舗もじきに閉店してしまうのではないでしょうか。
年間13万着のスーツを縫製してきたダーバン宮崎ソーイング。
今後は少しずつ在庫消化にシフトしていくことも考えられます。
オーダーメイドスーツにも劣らないダーバンのスーツは、多くのビジネスマンから人気があります。
どこか別の企業が吸収・合併・買収などすることも考えられますが、すでに全従業員に解雇を通告しています。
現状のまま工場を存続させるのは難しかったのでしょうか。
レナウンの影響でダーバン倒産スーツはもう買えない?
ダーバン宮崎ソーイングが倒産、従業員全員解雇と言うことで今後これまで通りダーバンのスーツが生産できなくなってしまいました。
現在レナウンの公式通販サイトではスーツやジャケットを購入することができるようです。
また各ネットショッピングでも僅かながらの在庫や、過去のラインのものなども購入できるようです。
まとめ
ダーバン宮崎ソーイングの倒産、全従業員解雇となった事態は、レナウンの倒産を影響とした初の経営破綻事例となりました。
高品質でジャパンメイドが人気で「ダーバンのスーツ以外考えられない!」と言ったファンも多いでしょう。
スーツ業界のファストファッション化が進み、同じように老舗が倒産するという事態が今後も相次いでおこりそうです。
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