食べやすくて美味しくて栄養も豊富なバナナ。
スーパーなどで年中手に入ることから、離乳食初期から子供に食べさせているという方も多いのではないでしょうか。
離乳食を卒業しても、朝食や間食にぴったりなので気付けば1日一本は食べている・・なんてお子さんも。
しかし、バナナの食べ過ぎって実は注意が必要なの、ご存じでした?
うちの子も一時期バナナばーっかり食べていて、食事の食べムラが酷かった時期があります。
保健師さんに「食べムラが酷いんだけど、バナナは食べるからまぁいっかな~って・・・」という話をしたところ、「あ~、でもあんまり食べ過ぎるとよくないよ~危ないから気を付けてね~」なんて怖いこと言われました。
何が危ないの?!どう危ないの?!どれくらい食べてたら危ないの?!
食べ物に関するアレルギーなどをできれば持って欲しくなかったので色々調べましたよ。
最近近所の子が同じような感じらしく、当時のことを思い出したので書き出してみます。
バナナ食べすぎるとどうなるの?
病気
バナナにはシュウ酸という成分が多く含まれています。
これはほうれん草にも含まれておりいわゆるアクです。
このシュウ酸を過剰摂取することによって尿路結石の原因となってしまいます。
尿路結石とは、文字通り尿路に石が詰まる・・・想像しただけでも激痛ですね。
我が子にはそんな思いさせたくないです。
そしてバナナにはカリウムも多く含まれています。
腎臓を悪くしているとカリウムの摂り過ぎにより血中のカリウム濃度があがり、筋力の低下や身体の麻痺、不整脈や下痢などをの症状を起こしてしまいます。
腎臓が健康な人ならば尿としてそのまま排出されるので問題はありませんが、腎臓が弱い人は注意していた方がいいですね。
便秘・下痢
バナナは元々南国で育つ果物です。
日本の夏野菜と同じで、身体を冷やす効果があります。
身体が冷えると人間は水分を排出しようとして、下痢の症状を起こしたりします。
また、身体を冷やすことによって血行が悪くなり、腸の善運動が悪くなり便秘になってしまうひとも。
体質によって個人差はあるとおもいますが、私は便秘気味だなと感じたときはバナナを食べるようにしていたので、前者の体質なんだと思います。
バナナ食べすぎるとアレルギーになる?
私が保健師さんに危ないよ~と注意されたのはこのことです。
実はバナナもアレルゲンの1つだってご存じでしたか?
果物によるアレルギーの症状としては、食べるとムカムカ胸焼けがしたり、口の中がイガイガ・ピリピリとした不快感などがあります。
症状が重い人だと、腹痛を起こしたりじんましんが出たりします。
そしてアナフィラキシーショックを起こすこともあるので注意が必要です。
アレルギーの観点から、生後一年以内の赤ちゃんには生のバナナを推奨しない説があります。
与えるときはほかの食物同様、生後五ヶ月以降、ちょっとずつ加熱してあげるのがいいですね。
でもバナナには栄養がいっぱい!どれくらいが適量?
それでもバナナには栄養がたくさん!
ビタミンC、ビタミンB1B2、ナイアシンなどが豊富に含まれており、ビタミンCに関してはリンゴの4倍だとか。
甘くて柔らかくて食べやすいので、体調が悪いときや朝食にと重宝しますね。
糖質が多く、カロリーが高いのでアスリートも練習の合間のエネルギー補給なんかに食べていたりします。
カーリング女子のもぐもぐタイムでも、競技の休憩中にバナナを頬張るシーンが印象的でした。
積極的に食べさせたいバナナですが、上記の病気やアレルギーのことを知るとちょっと怖い・・・。
うちと同様、偏食気味の子供は毎日バナナしか食べない!なんてお子さんもいらっしゃると思います。
バナナは栄養豊富ですが、それでもカルシウムや鉄分などは他の食材に比べて少ないのです。
3歳児を例に、1日に必要なカルシウムは約500mg、鉄分は約4.0mgが目安となっています。
しかしバナナ1本にカルシウムは6mg、鉄分は0.3mgしか含まれていません。
バナナしか食べないと、病気やアレルギーの心配だけでなく、栄養の偏りも心配になってきます。
これはバナナに限らず他の食べ物でも同じですね。
子供の場合なら1日に半分から1本までに留めておきましょう。
それでも、バナナアレルギーは突然発症することもあるのでお子さんの様子は日々観察しておきましょうね。
また、バナナに含まれるシュウ酸は、カルシウムと一緒に摂るとくっついて体外に排出されやすくなります。
ヨーグルトにバナナをトッピングしたり、牛乳と合わせてジュースにするのもおすすめです(他の野菜も入れてミックスジュースなんてどう?)
それから、バナナはよく熟れたものを選ぶようにしましょう。
バナナは熟れていくうちにシュウ酸が減ります。
青いバナナよりも、黒い斑点が出ているバナナの方が良いですね。
あまり熟れていないバナナは少し加熱してから食べると、同じくシュウ酸が減るので試してみてください。
まとめ
我が子もその壁にぶち当たった、ばっかり食べ。
バナナばっかり食べていて、栄養の偏りやアレルギーを起こさないかヒヤヒヤした時期がありました。
症状がでないか、過剰に食べ過ぎていないかを注意してみてあげましょう。
そしてバナナしか食べないからと、食卓にバナナしか出さないのは、子供が食事に興味がなくなるので気をつけましょう。
食べなくても、きちんと食卓にご飯を並べるようにすると、少しずつでも他の食材に興味が湧きます。
せっかく作った食事を食べずに残されてしまうのは悲しいですが、家族で同じものを食べる楽しさを教えるために、続けることが大切です。
うちの子も、飽きたのかそのうちバナナばかりほしがることもなくなり、心配していた母は嵐が過ぎたような気持ちになりましたとさ。
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